★随時体験可能★
※体験の際は、必ず事前にお申し込みが必要です。
■体験料■　５００円

めまぐるしい世の中で、ほんのひと時でも伝統的茶道を学び、理解することで現代人に最も必要な感性が培われることでしょう。茶の湯研さんのよき道場となることを念じています。

　高岡本部スタジオの「茶道表千家」では、釜の煮える音が静かに響く中、表千家の流儀を示す朱色の袱紗（ふくさ）を身に付けた受講生が至福のひとときを満喫している。
　表千家は、茶聖・千利休ゆかりの流派「三千家」の一つ。講師を務める表千家茶道教授の鎌仲宗由さんは「お点前は水が流れるように進む。自然体で楽しんでほしい」と話す。
　お点前を担当する受講者は、茶碗の中でゆっくり茶筅（ちゃせん）を動かし、程よく泡を残す流儀の技で一服を仕上げる。受講生が作法や振る舞いで分からない点があると、鎌仲さんが丁寧に指導し、飾らない雰囲気の中で茶席が進行する。
　茶道は総合芸術と言われるように、受講生は茶の道具や掛け軸、花入れ、書道に関する知識も蓄えている。
　砺波市から通う寺島進一さん（６６）は「茶の作法が自然と身につき、毎回、新鮮な体験ができる。奥深い世界に魅了されています」と笑顔を見せる。
　茶の作法を体得していくことにより、受講生は自然と立ち居振る舞いが美しくなっている。日本人ならではのもてなしの極意を学べる講座である。