■持ち物■　カメラをお持ちでしたらご持参ください。

月に１回、野外で撮影会を行います。
事前にお申し込みが必要です。
初心者の方にも丁寧にお教えします。

　「もう少しトリミングしては」「色がうまく出なかった」。富山本部スタジオの「初心者の写真」は月２回の講座で、うち１回はそれぞれが撮った写真を持ち寄り批評する。
●作品持ち寄り
　８月の講座では受講生の一人がプロジェクターで作品を披露する。「近くでハスの花が咲いたと聞いたので、早速、撮影してきました」と紹介する。
　講師を務める富山県写真連盟会員の北口秀夫さん（７７）は「バックは暗く、花をうまく浮き上がらせている。花とつぼみの対比がいい」と高評価を与える。
　別の受講生は２Ｌ判に焼き付けた写真１０枚程度をテーブルに広げる。受講生の作品は花などの植物にとどまらず、県内に連なる山岳や路傍の仏様、昔からの街並みなど多岐にわたる。それぞれの作品を受講生同士が構図や色味などを話し合う。その中で、北口さんは「これは組み写真にしたらどうですか」などアドバイスする。
●「気づき」を大切に
　写真にはその人の個性や特性が表れ、それは人生の過程において形成されるものだと言われる。北口さんは「個性などを否定するのではなく、受講生が写真を撮る感性や喜びを尊重したい」とする。それだけに助言はまず作品の良い点を探し、その上で「プリント時の画像処理やトリミングで写真の主役がより生きてくる時があり、その気づきが生まれるよう心掛けている」とする。
　受講生の多くが定年を機に講座を受け始め、すでにかなりの腕前になっている。それでも「初心者の…」の講座名通り、北口さんは「本当の初心者でも、基本的な絞りやシャッタースピードといったことからお教えします」と歓迎する。
　講座では県内各所を巡る撮影会も行っており、受講生の向上心を常に維持している。

■仲間と切磋琢磨　長森芳兼さん
　若い頃から海外旅行や登山が趣味でした。一度しか行けない所を、よりきれいに撮りたいと心がけています。定年になって先輩に誘われ、教室に入って１３年になりますが、それでも思うように写真が撮れず、仲間と切磋琢磨（せっさたくま）しています。生涯勉強と思っています。

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