癒しの音色を楽しみませんか？

全くはじめての方が対象です。音楽の知識がなくても大丈夫。楽器の扱い方、構え方などひとつひとつ丁寧に指導いたします。楽器はお手ごろな価格からご用意できますので、はじめての方も安心して習えます。

　二胡（にこ）は、最も人の声に近い音を出す楽器とされ、豊かな音色と幽玄な響きで聞く人をとりこにする。高岡本部スタジオの「はじめての二胡（初心者クラス）」では、「二胡が奏でる癒やしの音色に憧れて始めてみたいが、全く音楽をやったことがない」という人でも安心して受講できる。
　北京出身の二胡奏者、張（ちょう）鶴（かく）さんが主宰する「張鶴二胡教室」講師の水野麻美さんが優しく指導する。二胡の構え方、弓の動かし方、弦の押さえ方などを全員で確認する。ドレミの音階を弾けるようになると、「きらきら星」「ちょうちょう」から練習する。
　曲の練習は、水野さんを含めて全員で演奏をして曲調をつかむ。水野さんは、「譜面だけで弾こうとすると、間違えたリズムと音になる。曲を覚えて、頭の中で歌いながら演奏することが上達の一番の近道」と受講生に呼び掛ける。全体練習の後、受講者は一人ずつ水野さんと曲を奏で、水野さんが指使いや弓の引き方などをチェックする。
●間違えは上達の証し
　水野さんは演奏をチェックしながら、「肩の力を抜いて」「加速しないように」などと、こまめにアドバイスを入れる。ミスがあっても演奏は止めず、終わってから指導する。「間違いに気付くのは、正しい音を聞き分けられようになり、上達した証拠だから、落ち込まないで」と声を掛ける。
　二胡は、中国の曲を演奏するイメージを持たれがちだが、クラシック、ポピュラーなど、どんなジャンルの曲も演奏できる奥深い楽器だ。水野さんは「いろんな曲に音を合わせられるのが二胡の魅力。楽器を持ったことがない人でも安心して始めてほしい」と話した。

■施設利用者に届けたい　小島忠夫さん（氷見市下田子）
　心地よい音色に引かれ、音楽を聞くだけではもったいないと思い、約１年半前に始めました。簡単そうに見えましたが、意外と指や手の動きが忙しいので、猛練習中です。上手に弾けるようになったら、施設へ慰問に行って利用者に癒やしを感じ取ってもらえれば、うれしいです。